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あなたの暮らしのためになる(?)漫画原作者・猪原賽が発信する中央線ライフブログ

  • 12:12

「あなたの食べている豚骨は本当に豚骨ですか?」中野にある博多豚骨ラーメン「豚野郎」挑戦的に開店

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あなたの食べている豚骨は本当に豚骨ですか?」という刺激的なキャッチコピーで開店した、東京・中野「豚野郎」。

すいません、本場博多の豚骨ラーメンを食べたのは遠い昔。
東京で食べられる豚骨ラーメンはわりと体験しているほうなんですが、こんなこと言われたら、食べてみたくもなります。
行ってみましょう!「豚野郎」。
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驚くほどに閑静な、駅から離れた住宅街に、「豚野郎」はぽつんとありました。
地図で確かめて、こんな辺鄙(失礼)なところに店を構えるとはだいぶ強気だなあという印象。
JR中野駅からは徒歩で10分。
友人らと談笑しながら向かえば15分かかってもおかしくない立地です。

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開店時にいただいた花にかけられていたであろう、「豚野郎」開店を祝う著名人の名が、店内に貼り出されています。

松坂大輔?
湘南乃風?
前田健太?
ノンスタイル井上?
遊助?

店主は一体何者だろう……?

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ラーメンのラインナップは、

・努豚骨
・和豚骨
・博多豚骨ちゃんぽん


の3種類。

おそらくこちらの基本的なラーメンであろう、「努豚骨」ラーメン、いただいてみましょう。

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それが冒頭にも貼ったコチラのラーメン。

具はチャーシュー、ネギ、ゴマ、と至ってシンプル。
卓上には紅しょうがもニンニクも辛子高菜も、すりゴマもありません。
(胡椒と一味はありました。)

つまり、いろいろ味など変えず、このまま味わってみろ、という挑戦なんでしょう。
あなたの食べている豚骨は本当に豚骨ですか?
すなわち、――コレが本当の豚骨ラーメンです。という自信がある、と。

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では、いただきます。

麺の固さは指定しませんでした。
が、ややカタメの仕上がりですね。
コシがあって、噛むと一瞬の弾力があり、その後即ブツリと切れる小気味よい歯ごたえ。

あ、やばい。これ、麺が旨い

東京にある博多ラーメンのお店はいろいろ行っていますが、
(そして本場の記憶は昔過ぎてもう無いに等しいですが、)
麺が旨い、麺を食いたくて通う博多ラーメン屋は過去1軒しかありませんでした。
そのお店は残念ながら閉店してしまったのでここでは名を出しませんが、

これはかなり、麺を楽しみに出来る店です。

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スープもまたトロミのあるギュッと濃厚な豚骨スープ。
豚骨独特のあの臭みはまろやかで、むしろ「香り」になっています。

ダシの味も濃厚で、スルッとした細麺に程よく絡んで……ゾゾゾ!と一気にすすると、これが麺のウマさもあって、快感です。

「か、替え玉を……!」
そして、この麺そのものを味わう為に、
「カタメでお願いします!」

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替え玉には、ネギのトッピングと、少々のタレがかかっていました。

カタメの替え玉は、細麺なのに噛むとホギッとする小麦粉そのものの主張が出て、またコレうまい。

話は逸れますが、ここでご注意。
食後「豚野郎」の公式サイトを確認しに行ったら、こんなことが書いてありました。

01
ん?

15
んん?

「当店は麺の固さを、お客様で調整出来ません。」

何も知らずに「カタメで!」と言った私のリクエストを、頭ごなしに「そーいうのやってないんで」と一蹴するのではなく、一応対応してくれたんですね……。
何か申し訳ないことした気分に。

筆者個人ランキング麺のウマさ暫定一位を確信した一杯目の麺、さすがにコダワリの茹で時間で出されたものだからこそ、私もそう確信したのでしょう。
ほんとすいません……。


気を取り直して、もう一杯替え玉を頼んじゃいましょうか、と思ってふと壁を見ると、

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替え玉の時代は終わった――豚骨雑炊

ちょっと! わたくし、麺にすごく感動してるのに、終わっちゃったんすか!?
替え玉の時代は終わっちゃったんすか!?

でも雑炊って、ライスを頼んで残った汁にドバーッと入れちゃうアレですか!?
俺スープをおかずに白メシかっこむのが好きなんだけどな……

と、思ったら、まったくそんな単純なものじゃなかった。

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これが「豚骨雑炊セット」。

味調整用のタレと共に、軽く盛られたライスの上に、大量の海苔、ネギ、

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そして、塩煮込み豚軟骨

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このセットを軽く残したスープに投入、

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味調整用のタレを少々加え、よく混ぜて食べると……

替え玉の時代、終わりました。

豚骨雑炊、2杯食いたい。

ただでさえ一回替え玉してぬるくなった汁に、ライスを投入して、別に煮込んだわけじゃなくただ混ぜただけなのに、まさに見た目は雑炊。

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この塩煮込み豚軟骨が、スープでほどよくあったまって、ゼラチン質がトロリとしてウマイのなんのって。

どんぶりを口まで持って来て、ゾロゾロッと掻きこみ、まろやかで舌にメットリと絡む汁とトロリとした軟骨と、飯粒を飲み込むと、喉が気持ちがいい。

そうだ、飲もう
これは飲み物だ。


スープは最高、麺も筆者の記憶の中では随一。
それに加えて新時代の豚骨雑炊を飲む楽しみ。

これはヤバい店が出来ました。


このクオリティのスープを保つために、一日100杯限定
スープ無くなり次第終了。

中野駅から向かうと、アレ? こっちでいいのかな? というくらい不安になる場所にありますが、迷ってでも行く価値のあるラーメンです。
この体験、ぜひに。


豚野郎
東京都中野区中野1−41−45
http://www.butayaro.com/



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