NewsACT

あなたの暮らしのためになる(?)漫画原作者・猪原賽が発信する中央線ライフブログ

  • 23:00

中野歴史民俗資料館で昭和60年の中野の姿を映し出す広報映画「中野’85」見てきた

当ブログはアフィリエイト広告を利用しています

画像1

先日平日にぽっかりとスケジュールが空き、さて、どうやって休日を過ごそうかと考えていた時、こんなチラシを見かけたんですよ。

中野区江古田にある、「中野区立歴史民俗資料館」での映画上映イベント。

ド平日ながら、無料で映画を見られるらしく、これは博物館見学と共に行って見てみるか。と。

入館料も無料らしいので。
画像1

上映作品は「たけくらべ」。
樋口一葉原作の邦画ですが、1955年作品と半世紀以上も昔の映画です。

主演は美空ひばり、岸恵子、山田五十鈴と、出演者の顔ぶれも豪華ながら、
DVD化されていない貴重な作品。

……と言いながらも、私は同時上映の、

画像1

「中野’85」
昭和60年の中野区区報映画に興味津々。

平日だろ? どうせ空いてるんだろ? と思いながら、いざ中野区立歴史民俗資料館に向かってみると……

定員50人の会場が満席。

ほぼ全員定年後と思われるシルバーイベントの様相。

しまった、上映作品「たけくらべ」がド青春だった頃の皆様でいっぱいじゃないか……!!

非常に私だけが浮いた環境で映画を観ることになりました。


「たけくらべ」ですが、自分の記憶とまったく違う、うら若い美空ひばりや岸恵子が動いているのは、白黒映画とはいえ興味深かったですね。
あと、吉原遊郭を再現したセットがかなり派手で、いったいどこでロケーションしたのだろうと思うくらいの奥行き感と高さの空間があり、かなり金かかっていそうだな、と。

内容ですか?
すいません、寝てました。


同時上映の「中野'85」は、ほんとに中野区報の映像版といった作品。

レトロな8mm撮影のカラー映像に、至って普通の中野区と区民の姿が映しだされており、レトロな雰囲気が好きな方にはたまらないんじゃないでしょうか。

区内の小・中学校にニュージーランドからの留学生がやって来た、その授業の様子やホームステイ先での生活。
平和の森公園オープン。
江古田図書館オープン。
野方商店街のお祭りと、商店街を盛り上げる為に何をすべきかという会議をしている野方商店街の皆さんの様子。
などなど、ごくごくローカルな、長年この辺に住んでないと面白くなさそうな内容。


でも、おそらくは中野区だけでなく、どんな自治体でもこんなニュース映像を撮っていたんでしょうね。
お住まいの街の昔の姿が、映像で見られるというのは楽しい、そして懐かしい経験になると思います。
特に区報という性格上、市井の方々が映ってるわけですよ。

商店街で会議中のあの青年は、あの店のオッサンの若かりし頃!?

なんて驚きがきっとあると思います。野方商店街をいつも利用している方には


画像3

この無料映画上映イベントは、次回は8月、9月に予定されており、
今回と同様、「中野'86」「中野'71」と区報映画も同時上映。

当時中野に住んでいた方にはきっと懐かしい映像が見られると思いますので、オススメしますよ!


画像13

ところでココ「中野区立歴史民俗資料館」ですが、
映画イベントだけでなく、常設展や企画展もけっこう楽しめます。

画像2

実は縄文時代の遺跡や、弥生時代の遺跡が発見されている中野区。
その出土品や復元模型、

画像3

そしてもちろん江戸時代から発展していた青梅街道の様子、

画像4

中野区でも大きな寺のひとつ「宝仙寺」にかつてあった三重塔の復元模型、

画像6

当時の中野の有力者であった深野家名主屋敷の原寸復元模型など、中野区を始め近隣の歴史を学べる施設であり、

画像5

もちろん徳川”犬将軍”綱吉が作らせた犬屋敷の解説や犬籠、
綱吉が使用していた「犬型枕」なども展示してあります。


「中野区立歴史民俗資料館」は、5月31日を以って一時休館。
6月1日から7月22日まで館内施設の全面改修工事の為、全面休館しますので、興味のある方はご注意を。


中野区立歴史民俗資料館
東京都中野区江古田4丁目3-4
03-3319-9221
http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/407000/d005773.html


新装版文芸まんがシリーズ  樋口一葉:たけくらべ新装版文芸まんがシリーズ 樋口一葉:たけくらべ
樋口 一葉,中島 昌利,木崎 さと子

ぎょうせい
売り上げランキング : 388022

Amazonで詳しく見る by AZlink