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あなたの暮らしのためになる(?)漫画原作者・猪原賽が発信する中央線ライフブログ

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ジュークボックスの元祖はオルゴールだった!?「那須オルゴール美術館」で聴くアンティークオルゴールの音色【動画】

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オルゴールの音色、と聞いて皆さん何を思い浮かべますか?
子どもの頃持っていた小物いれでしょうか。
ちょっと落ち着いた喫茶店などで、なぜかかかっているオルゴール版ジ○リ映画ソングのあの音色でしょうか。

栃木県那須に、「那須オルゴール美術館」という観光スポットがあります。

オルゴールなんて別に、なあ。なんて思った人は損をしています。
地方観光都市には数多くのB級以下のガッカリ博物館がありますが、「オルゴール美術館」をそれと同じ扱いにしてはいけません。
度肝抜かれますよ。
まずは聞いてもらうのが早いと思います。
YouTubeに「那須オルゴール美術館」で実際演奏されているオルゴールの動画がありましたので、ちょっと聴いてみてください。


(筆者が訪れた際は、演奏中のオルゴールの撮影は不可、と言われたんですが、昔は撮影可能だったんでしょうか。)

この動画のオルゴールは3連式ディスクタイプのオルゴール。
音が重厚で、目の前で聴くとかなり迫力があります。

そしてこれら展示され、演奏してもらえるオルゴールは、全て年代物の美術品であり、貴重なもの。
観光地のB級博物館と一緒にしちゃいかんのですよ。

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さて、戻って「那須オルゴール美術館」の紹介。
外観はこのような荘厳な雰囲気。
金がかかってそうですね。(←)


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やや声の響く、天井の高い綺麗な館内。

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グランドピアノがいきなり鎮座していて何かと思いますが、これ実は「自動演奏機」付きのピアノ。
そういう意味ではオルゴールのカテゴリーに入ってもおかしくないのかもしれません。

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館内には貴重な美術品であるオルゴール、製作されてから100年経つようなオルゴールがたくさん展示されています。

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ディスク式オルゴールの部品解説や、

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オルゴールの歴史を描いたジオラマも展示。
(3枚目のジオラマの写真は蓄音機を発明したエジソン。)

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オルゴールは大きくわけて、シリンダー式とディスク式があります。
冒頭の写真のこちらは、シリンダー式。

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こちらも後述しますが、シリンダー式のひとつ。

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これはディスク式。

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こちらもディスク式。

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これもディスク式なんですが、おわかりでしょうか。

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何枚ものディスクがセットされ、それぞれ違う曲が彫り込まれています。
実はこれ、ジュークボックスの元祖ともいうべきオルゴール。

これらのディスクから好きな曲を選ぶと、自動でそのディスクだけがせり上がり、演奏が開始されるというすぐれもの。
100年近く昔の、動力がゼンマイしかなかった頃のシステムとしてはかなり画期的に思えます。

こう写真を見ると、今まで考えていた「オルゴール」というものが、言葉は悪いですがどんなにチャチだったかと気付きます。

小物いれに組み込まれている、手のひらサイズのシリンダー式オルゴールが、一番皆さんの中でメジャーなオルゴールだったと思います。
ですがシリンダーだからチャチ、というわけじゃありません。
サイズだったり、そのシステムだったり、音色の問題です。

さて、さきほど写真を上げたシリンダー式オルゴールのひとつ。

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これですが、大きさ、わかりますか?

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この写真の右側のものです。
この写真ではフタが閉まっていて、中が見えないのですが、見て欲しいのはその大きさ。

左側にもう一台のオルゴールがあり、その奥に 椅子 があるのがわかりますか?
保護色になっててパッと見わからないんですが、一段高い場所に椅子が置いてあります。
それと比べてみてください。

この写真に収まっている2台のシリンダー式オルゴール、タンス以上の大きさがあります。

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そしてこれが左側のオルゴール全景。

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中にはシンバルやドラムがセットされていて、つまり、ほぼ楽器の生演奏に近い音を出すオルゴールなんですよ。
「オーケストラボックス」という呼び名もあるらしく、もはや今まで自分が持っていたオルゴールというものの概念が変わる一台。

そして「那須オルゴール美術館」では、これらを美術品として眺めるだけでなく、このオルゴールを始め、7、8台のオルゴールの音色を実際に聴くことが出来ます。

この巨大なシリンダー式オルゴール「オーケストラボックス」の動画もYouTubeにアップされていました。
こちらです。


(もう一度書いておきますが、現在は演奏中のオルゴールの撮影は不可です

最初のガタガタという音は、ゼンマイを巻く音。
その後演奏が始まると、基本的なオルゴールの音色をメインの旋律に、ドラム、シンバル、パーカッション、鈴が音色を添えて、複雑な音を再現しているのがわかると思います。

この貴重なオルゴールの数々、実際聴くことができるものの、美術品ということで具体的な売値は付いていません。
ただ、美術館のスタッフさんに訊いてみたところ、

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この2台のオーケストラボックスと、

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こちらのシリンダー式オルゴール。

この3台が最も高額で、それぞれちょっとした家かスーパーカーが買える値段

だったそうです。
確実にウン千万円ってわけですね。1台が。

外観や館内の様子に「金かかってそう」という感想は間違ってませんでした。(笑)


貴重な美術品としてのクラシックオルゴールを鑑賞し、実際に音まで鑑賞出来る「那須オルゴール美術館」。
那須方面に出かける用事があれば、ぜひ寄っていただきたい素晴らしい観光スポットです。


那須オルゴール美術館
栃木県那須郡那須町大字高久丙270
0287-78-2733
開館時間/9:30~17:00(無休)
入場料/1,000円