- 2013年04月21日13:00
大ヒット商品・お手軽惣菜の素「うちのごはん」シリーズの秘密
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「うちのごはん♪」と森高千里が歌うCMでおなじみの、キッコーマン「うちのごはん」シリーズ。
種類は豊富ですが、どれも「何か１つの食材」と共に、フライパンひとつで、ほんのちょっと炒めるだけ、という手軽さが受け、キッコーマンの大ヒット新商品のひとつとなっています。
しかし、この「すきやきにく豆腐」。豆腐一丁を別に用意するだけで出来る、というのは、例えば丸美屋の「麻婆豆腐の素」のようなもの。
そんなお手軽おかずシリーズを、なぜ醤油メーカーのキッコーマンが……？
実はこれ……
「すきやき肉豆腐」を実際作りながら説明しましょう。
うちのごはんシリーズ「すきやき肉豆腐」のパッケージの中身は、
・そうざいの具
・特製しょうゆ
それに調理用の別途購入した豆腐が１丁。
手頃な大きさに切った豆腐を、フライパンで炒めて２分。
そこへ、「そうざいの具」と「特製しょうゆ」を加えます。
ここです。
この「特製しょうゆ」です。
今回の「すきやき肉豆腐」だけでなく、うちのごはんシリーズは、ご家庭の和食を中心に、洋風・中華風と幅広いラインナップ。
その数20種類を超えますが、そのどれもに、この「特製しょうゆ」が添付されています。
しかも、キッコーマンの醤油ラインナップ（濃口・薄口等）から、20種類以上ものメニューそれぞれに合わせたブレンドがされています。
本当に「うちのごはん」用の「特製しょうゆ」なわけです。
日本人の食生活が欧米化してきた中で、実はキッコーマンの醤油の売上げは最盛期の半分。
一人暮らしの男性の中には、自炊もせず、醤油は２年前に買ったきり使ってない、という方もいるでしょう。
どうにかして、この醤油需要を回復する必要がある。
必ず醤油を使う惣菜の素作れば、醤油の売上げも上乗せ出来るんでは？
こうして生まれた「うちのごはん」シリーズは、醤油の需要を掘り起こすキッコーマンの新たな鉱脈探しの一手だったのです。
まあ醤油を使ってない、という独身男性というのもやや特殊な例かもしれませんが、
こうして「おかずの素」を利用してもらうことで、（すきやき肉豆腐では）20ml の醤油が、確実に消費してもらえるわけです。
そうして出来上がったものがコチラ。
調理時間はたった３分。
お肉も充分、
味もしっかり。
特製しょうゆの味付けで、これがゴハンに合わないわけがない！
という、たった３分、フライパンひとつでカンタン調理出来る、満足の一品。
「もう一品欲しいな」という気持ちに答える手軽さと美味しさ。
そしてそれによって、醤油が少しでも、売れる。
キッコーマンに乗せられてる！ という言い方も出来ると思いますが（笑）、
これは正しい企業努力。
他のメニューも美味しそうですし、これは喜んで乗せられ、美味しく手軽に自炊を楽しみたくなります。
キッコーマン うちのごはん
http://www.kikkoman.co.jp/uchi-gohan/
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