- 2013年03月24日21:32
築造 昭和7年の唯一現存する公営食堂跡!国の有形文化財「深川東京モダン館」でいただく東京モダン食堂メニュウ
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大正期の東京市の計画「公営食堂」。
その中でも唯一現存する建物が、こちら「深川東京モダン館」。
キレイに改築はされていますが、当時の雰囲気を残した、実にモダンな建造物であるコチラは、国登録有形文化財建造物にも登録されています。
こちらの二階はカフェとなっており、月に一度、大正・昭和のカフェメニューをいただけるイベントを開催しています。
筆者が訪れたのは、3月16日、土曜日。
外観はこんな感じの「深川東京モダン館」。
説明によると、
昭和3年(1928)に常設の食堂建設が計画され、昭和7年4月、東京市深川食堂として営業を開始
昭和12年(1937)に廃止となりますが、その後も深川栄養食配給所などと名称を変え、安く食事を提供する場として存続しました。第二次大戦後は、東京都立内職補導所、江東区の福祉作業所などに活用されてきました。平成20年(2008)、震災復興建築物として希少である点などから国登録有形文化財建造物に登録され、翌21年10月10日に深川東京モダン館として開業
した、こちらの施設。
外観はキレイになっていますが、館内には当時のままの部分も数多くあります。
この階段。
床と壁のタイルは当時のもの。
この六角形の床タイルと、階段壁の四角のタイルが当時のものです。
手すりなど現代に必要なものが設置されているものの、この眺めはノスタルジック。
この大きな吹き抜けの窓も、アルミサッシに変わっていますが、当時のデザインのままで復元しています。
昭和7年当時、かなりモダンな建物だったことが忍ばれますね。
こんな、「戦前の牛乳瓶」なんて展示もありますよ。
さて、このような場所でいただける大正・昭和のカフェメニュー。
楽しみです。
席に就くと、既にこのようなテーブルセットがされています。
本日のメニュウは、
・ビーフ、スチュード
・ベイクド、マカロニ
・ストロベリージェリー
・珈琲 または 紅茶
となっています。
また、メニュウを開くと、ご自宅でも作れる今回のメニュウのレシピ付き。
(持ち帰れます。)
しばし待ち、テーブルに届いたのが、コチラです。
現代的に言うと「ビーフ・クリームシチューのマカロニ添え、パン付き」といったところでしょうか。
野菜とお肉がゴロッとしたシチューは、ほどよい煮加減。
肉はホロリと繊維質にほぐれ、濃厚なクリームシチューソースと共にいただくと実においしい。
マカロニもグズグズとした感じがまったくなく、チューブ状パスタとしてしっかりしています。
添えられたパンは自家製だそうです。もっちりしつつ、ふんわりとあたたかい。
シチューと交互に、パクパクといただいてしまいました。
そしてこちらが、食後の「ストロベリージェリー」と珈琲。
メインもだいぶおいしくいただきましたが、このストロベリージェリーが筆者的にはかなり感動しました。
市販ゼリーのようなイチゴ香料を使うことなく、まるごとのイチゴをふんだんに使い、ゼラチンで固めたこのストロベリージェリーは、イチゴの酸味と甘味、そしてイチゴの種や果肉のザラリとした食感が楽しめます。
また、市販ゼリーのようなツルリとした固まり方ではなく、ややモッチリと舌にまとわりつく柔らかさ。
――すいません、このストロベリージェリー、お代わりください!
なんてリクエスト出来るわけありませんが、これは本当においしくて、また食べたいと思いました。
というかレシピもらったんで、自分で作ればいいわけですけどね!
「深川東京モダン館」のイベント、「モダンな食堂へようこそ」。
次回は4月13日(土)、14日(日)の二日間。
【メニュー内容】
ポークチャップ
野菜のスープ
苺のケーキ
ほか
コーヒー又は紅茶付
レシピ付
価 格:1,000円
といった予定だそうですので、お時間合えば、ぜひ大正・昭和モダン体験をしてみてくださいね。
なお、イベント時間は11:30〜16:00の間ですが、メニュウは25食限定。
見たところ満席分+予備といった数です。
12時半にはほぼ満席状態でしたので、お早めに行かれることをオススメします。
深川東京モダン館
東京都江東区門前仲町1-19-15
03-5639-1776
http://www.fukagawatokyo.com/
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