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あなたの暮らしのためになる(?)漫画原作者・猪原賽が発信する中央線ライフブログ

  • 20:00

領海侵犯してきた北朝鮮の工作船。その実物が展示されているので見て来た【画像あり】

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「尖閣諸島中国漁船衝突事件」は記憶に新しいが、それは日本の領海を守る「海上保安庁」が日本側の当事者だった。
この事件だけでなく、幾度となく繰り返される周辺各国による領海侵犯。
その中でも「貴重な資料」がもたらされた大きな事件のひとつが、2001年の「九州南西海域(北朝鮮)工作船事件」。
この時の工作船が、横浜の海上保安庁「海上保安資料館」に展示されている。
九州南西海域工作船事件(Wikipedia

2001年(平成13年)12月22日に発生した不審船追跡事件。不審船は巡視船と交戦の末、自爆と思われる爆発を起こし、沈没した。



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この時沈んだ工作船が、ここ「海上保安資料館横浜館」に、そのまま実物が展示されている。
入場は無料。
写真は許可を取れば撮影可能。

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資料館は、事件後引き揚げられた工作船をぐるっと取り囲むような構造。
中に入ると中央に鎮座している工作船は、写真で見るよりもかなり威圧感のある大きさである。

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壁には海上保安庁の仕事や、事件についてのあらましのパネル展示。

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また工作船の模型なども展示されているが、

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威嚇射撃による生々しい弾痕や偽装工作の施された様子のわかる実物の前には、迫力が違い過ぎるだろう。
工作船そのものだけでなく、同時に引き揚げられた、

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武器・弾薬、工作活動に必要であったろう、辞書やGPS、自爆用スイッチ、

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果ては私物と思われる「金日成バッジ」やハングル表記のお菓子のパッケージ等も展示されている。

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これは甲板に取り付けられていたと思われる二連装機銃。

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工作船から更に小回りのきく小型船艇やゴムボートまで押収・展示されている。

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小型船艇は船尾の観音扉から収納・発進出来るようになっていた。

全体的に漁船に偽装しているものの、完全に何らかの工作を目的とした作りで、漁船を改造したものではなく、工作船として造船されたものだとわかる。

他にも甲板上や遺留品の写真を撮っているが、枚数が多いので記事末尾にまとめて掲載する。

日々、日本の海上・領海を守る海上保安庁の仕事や、
領海を脅かす勢力がどのような装備や目的をもって侵入してくるのか、
実際目の当たりに出来る貴重な資料館「海上保安資料館 横浜館」。

領土問題がニュースを騒がせる昨今。当事者が一体何をしているのか知る為にも、一度足を運んでみてはどうだろう。


海上保安資料館 横浜館
神奈川県横浜市中区新港1-2-1・赤レンガパーク隣
(月曜休館/10:00~17:00)
http://www.kaiho.mlit.go.jp/03kanku/kouhou/jcgm_yokohama/



【画像集】

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船首・弾痕

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武器・弾薬

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遺留品

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偽装用品

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船底・船尾

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船尾方向・側面の弾痕

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甲板

1/700 海上保安庁 巡視船 PL-66 しきね (塗装済キット) (JP05)1/700 海上保安庁 巡視船 PL-66 しきね (塗装済キット) (JP05)


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