- 2013年02月23日12:00
映画評新視点!映画評ブログ「無煙映画を探せ」が一点突破で興味深い

「映画評」といえば、プロからアマチュア、Amazonのユーザーレビューまで含めるとそれこそ星の数ほどインターネットには溢れています。
そんな数多の映画レビューの中でも、ある一点のみに評価の優劣を測るブログがあり、筆者は時々拝見しています。
それが「無煙映画を探せ」。
こちらの映画評のスタンスは、映画の中に「喫煙シーン」があるかどうかが大命題。

例えば比較的新作である「脳男」に関しては、ブログ筆者はこう評します。
タバコは予想通り刑事である江口洋介が勤務中に捜査対策室内で喫煙し(×)、いらいらするとライターをかちゃかちゃさせて観客をイラつかせ、鈴木を鍛えた登山家役の小澤征悦がハイライトを喫煙しました(×)。
映画レビューは
・タイトル
・あらすじ
・内容評
・タバコシーンの有無と評
が基本スタイル。
内容評が欠ける場合は多いですが、そのブログ開設意図から、喫煙シーンに関しての所見は絶対に外しません。

「無煙映画を探せ」ブログ筆者によると、このスタイルの映画評の目的とは、以下のようになっています。
1、映画に携わる俳優スタッフなどすべての関係者を能動喫煙、受動喫煙、残留タバコ煙などのタバコの害から守り、その害に気づいてもらう。
2、映画俳優の喫煙シーンがきっかけでニコチン依存症(常習的喫煙者)になってしまった映画ファンも多く、喫煙シーンをなくすことで観客をタバコの害から守る。
3、2004年に日本も批准し、現在170か国以上が批准している国際条約「たばこ規制枠組み条約(FCTC)」第13条を遵守することを促す。
4、以上のことから、映画を製作する人がいつまでも元気に活躍し、観客も1本でも多くの作品を楽しむことができるよう願っています。
タバコ・喫煙という文化は、その身体への害から規制に規制を重ねられ、喫煙者は肩身の狭い思いをしているのは事実。
特にハリウッド映画においては、現在は喫煙シーンはほぼ無いと言って等しく、黎明期の名作を見るとヒロインすらもばっかばかタバコを吸うシーンもあり驚いたりすることもありますね。
ブログ筆者がここに掲げる目的の
「2、映画俳優の喫煙シーンがきっかけでニコチン依存症(常習的喫煙者)になってしまった映画ファンも多く」
という点は、実体験からも納得出来ます。
ヤクザ映画を観たあと肩をいからせて映画館から出ていく、なんてことはよくある話で、皆さんも経験あるのではないでしょうか。
「あのキャラクターと同じ銘柄を持ちたい」と非喫煙者なのにタバコを買ったり、喫煙者がフェイバリッド銘柄を変えるというのは実際ある話です。
そういった点からも、「無煙映画を探せ」は実に興味深い、時代を反映した映画評スタイルではないかと思います。
ところで、この「無煙映画を探せ」を時々拝見するのは、いつか評するのではないか、いや評して欲しいと思う映画がひとつあるからです。
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これです。「コンスタンティン」。
これはここ数年のハリウッド映画、有名俳優主演映画の中でも、アホほど喫煙シーンが出て来ます。
筆者も、キアヌ・リーブス演じる主人公がばかすかタバコを吸うシーンに、ハリウッドどうしたんだ!? と面食らったわけですが、これはこれで全部観通すと、なるほどと納得する特殊な「喫煙映画」の例でした。
詳しくはネタバレになるので書きませんが、喫煙シーンがあるだけで「×」マークを記し、ノーを突きつける「無煙映画を探せ」筆者の方が、この映画をどう評価するのか、私はずっと気になってたびたびチェックしちゃうんですよね。
基本的に公開映画をレビューしているブログなので、可能性は低いんですが……
無煙映画を探せ
http://blog.goo.ne.jp/kaeruyama5151