- 2012年12月06日12:00
「牛丼太郎」は死んだのか?
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牛丼デフレ戦争以前から、大手チェーンと比べて格安の牛丼を提供していた牛丼チェーン店「牛丼太郎」。
代々木、新宿、中野、高円寺、野方……と、かつては総武線沿いにいくつか店舗があったのだが、 この夏以降、続々と店舗が店じまいし、牛丼太郎ファンにとっては阿鼻叫喚の地獄絵図、あるいは「廃業か……」とお通夜ムード。
筆者の記憶が確かならば、牛丼デフレ戦争以前に、脅威の「牛丼一杯200円」という時代もあったはず。
総武線沿いのデフレメシユーザーの憩いの場だったはずだ。
「牛丼太郎」は死んだのか?
否、生き残っていた。

「丼太郎」と名を変えて。
「牛丼太郎」の「牛」の字を隠し、しかしいつもの金太郎マークは残っている。
ここは代々木駅から徒歩5秒。
旧「牛丼太郎 代々木店」である。
牛丼太郎の遺伝子を遺す「丼太郎」は、ここ代々木と、茗荷谷、2店舗しか無い。
高円寺店で食った最安値200円牛丼の味、
中野店で食った決して美味いと言えないカレーの味、
野方店で食った大ボウルでいっぺんに混ぜられていた納豆丼の味、
あれは、健在なのだろうか。

牛カレーを頼んでみた。
牛丼とカレーの合盛りだ。

シャビっとしたカレールゥ。
中辛程度の辛味の中に隠しきれてない「何か」出汁的なコク。
これは……以前と変わらぬマz……
もとい、個性的なあの味だ。
牛丼部分も甘味の強いボソボソの牛肉。
これは(たぶん)変わっていない。確かに牛丼太郎だ!
店員に訊いてみた。
――牛丼太郎ってどうしちゃったんですか?
店員「なくなりました」
バッサリ。
やはり「牛丼太郎」は死んだのだ……。
店員「今はどんぶり太郎としてやってます。でも別にレシピは牛丼太郎と変わってませんよ」
――!!
そうか、牛丼太郎は死んだ。
しかし、その遺伝子は確かにココ、「丼太郎」に遺されていたのだ!
食券機を見てみればわかる。
そこには以前の牛丼太郎と同じく、デフレメシ最高峰「納豆丼」(200円)も、「とくとくセット」も健在。
店員「キムチ牛丼やおろしポン酢牛丼など、新メニューも用意してるんで、これからもよろしくお願いします」
とのこと。
しかし、カレーの味を確かめたかったから、つい牛カレーを頼んでしまったが、やはりここは、「牛丼」(250円)を頼むべきではなかったか。
黒船・焼き牛丼「東京チカラめし」に対抗する焼きメニューを続々投入する、第二次牛丼デフレ戦争に迷走する様々な大手チェーン。
それにまったくなびかず、少数精鋭たった2軒でリスタートする牛丼太郎改メ「丼太郎」は、あいかわらずの牛丼並盛250円である。


牛カレー食べたのに、その場で牛丼弁当(並)買って帰って来た。
以前は弁当は容器代を取っていたような気がするが、弁当も店頭と変わらず250円。

質はどうあれ、肉すくいお玉で1回半分の肉は、250円で充分のボリューム、そしてメシまで染みる牛丼の汁。
安心するデフレメシ。
もうまた食いたくなっている。
代々木、茗荷谷。
共に筆者はあまり利用しない駅。
しかし代々木駅は新宿タカシマヤ、紀伊國屋書店とは目と鼻の先。
これは、新宿に行った時、メシの選択肢に入れてもいい距離だろう。

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