NewsACT

あなたの暮らしのためになる(?)漫画原作者・猪原賽が発信する中央線ライフブログ

  • 12:00

「牛丼太郎」は死んだのか?

当ブログはアフィリエイト広告を利用しています

画像3
牛丼デフレ戦争以前から、大手チェーンと比べて格安の牛丼を提供していた牛丼チェーン店「牛丼太郎」。

代々木、新宿、中野、高円寺、野方……と、かつては総武線沿いにいくつか店舗があったのだが、 この夏以降、続々と店舗が店じまいし、牛丼太郎ファンにとっては阿鼻叫喚の地獄絵図、あるいは「廃業か……」とお通夜ムード。
筆者の記憶が確かならば、牛丼デフレ戦争以前に、脅威の「牛丼一杯200円」という時代もあったはず。
総武線沿いのデフレメシユーザーの憩いの場だったはずだ。 

「牛丼太郎」は死んだのか? 

否、生き残っていた。

画像1
「丼太郎」と名を変えて。

「牛丼太郎」の「牛」の字を隠し、しかしいつもの金太郎マークは残っている。

ここは代々木駅から徒歩5秒。
旧「牛丼太郎 代々木店」である。

 牛丼太郎の遺伝子を遺す「丼太郎」は、ここ代々木と、茗荷谷、2店舗しか無い。

高円寺店で食った最安値200円牛丼の味、
中野店で食った決して美味いと言えないカレーの味、
野方店で食った大ボウルでいっぺんに混ぜられていた納豆丼の味、

あれは、健在なのだろうか。

画像2
牛カレーを頼んでみた。
牛丼とカレーの合盛りだ。

 画像4
シャビっとしたカレールゥ。
中辛程度の辛味の中に隠しきれてない「何か」出汁的なコク。
これは……以前と変わらぬマz…… 
もとい、個性的なあの味だ。

牛丼部分も甘味の強いボソボソの牛肉。
これは(たぶん)変わっていない。確かに牛丼太郎だ!

店員に訊いてみた。
――牛丼太郎ってどうしちゃったんですか?
店員「なくなりました」
バッサリ。

やはり「牛丼太郎」は死んだのだ……。

店員「今はどんぶり太郎としてやってます。でも別にレシピは牛丼太郎と変わってませんよ」

――!!

そうか、牛丼太郎は死んだ。
しかし、その遺伝子は確かにココ、「丼太郎」に遺されていたのだ!

食券機を見てみればわかる。
そこには以前の牛丼太郎と同じく、デフレメシ最高峰「納豆丼」(200円)も、「とくとくセット」も健在。

店員「キムチ牛丼やおろしポン酢牛丼など、新メニューも用意してるんで、これからもよろしくお願いします」
とのこと。 


しかし、カレーの味を確かめたかったから、つい牛カレーを頼んでしまったが、やはりここは、「牛丼」(250円)を頼むべきではなかったか。

黒船・焼き牛丼「東京チカラめし」に対抗する焼きメニューを続々投入する、第二次牛丼デフレ戦争に迷走する様々な大手チェーン。
それにまったくなびかず、少数精鋭たった2軒でリスタートする牛丼太郎改メ「丼太郎」は、あいかわらずの牛丼並盛250円である。

画像5画像6
牛カレー食べたのに、その場で牛丼弁当(並)買って帰って来た。
以前は弁当は容器代を取っていたような気がするが、弁当も店頭と変わらず250円。

画像7
質はどうあれ、肉すくいお玉で1回半分の肉は、250円で充分のボリューム、そしてメシまで染みる牛丼の汁。
安心するデフレメシ。
もうまた食いたくなっている。

代々木、茗荷谷。
共に筆者はあまり利用しない駅。

しかし代々木駅は新宿タカシマヤ、紀伊國屋書店とは目と鼻の先。
これは、新宿に行った時、メシの選択肢に入れてもいい距離だろう。

レスキューフーズ 一食ボックス 牛丼 3年保存 非常食・備蓄用 1セット
レスキューフーズ 一食ボックス 牛丼 3年保存 非常食・備蓄用 1セット