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あなたの暮らしのためになる(?)漫画原作者・猪原賽が発信する中央線ライフブログ

  • 17:00

「甘い物は別腹」?なぜ好物だと満腹状態でも食べられるのかその理由

「ケーキは別腹」などと言って、食事の後に平気で甘いものを食べる女性が世の中には多い。

「飲んだ後はラーメンが食べたくなる」と言って、飲酒の後に平気でラーメンを食べる男性も多い。

胃袋は一杯のはずなのだが、これが不思議と入る。

一体どういうメカニズムなのだろうか。

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まず胃袋のどこにそんなスペースがあるのかという事だが、文字通り『胃袋がパンパン』になるといった事は現実的にはそうそうない。

自分たちが思っているよりも大きな器官だし、常に強力な胃酸で食物を消化しているからだ。

目の前に好物が来れば脳内で『別腹スペース』を作り出しているだけに過ぎない、「お腹が一杯」という事は単純に満腹感を感じているだけに過ぎないのだ。

ではなぜ胃袋にスペースがあるのに満腹感を感じてしまうのか?

その満腹感の正体とは、食事をすることで、空腹時に下がっていた血液中の血糖値や体温が上昇したりする事で、脳に「もう満足です」という信号が送られる事。

アルコールを摂取すると血液の流れが鈍くなり、結果満腹感を感じる事も鈍くなるわけだ。

こういったように実は胃腸のキャパシティと満腹感にはほとんど関連性がない。

一方食欲はいくら満腹だという信号が脳におくられていても、『美味しいもの、好きなものをもっと食べたい』という欲求なのである。

いくら満腹状態でも「別腹」と言ってわざわざ嫌いなものを口にする人はいないだろう、そういう事なのだ。

満腹感は人体における当たり前の生理的現象だが、食欲はそれこそ食い意地を張っている人にはいつまでもある個人的な欲望という事になる。

お腹は満腹なのに「別腹♪別腹♪」と自分の好きなものを食べ続けてしまう人は、『我慢』という『理性』を身に付けなければいけないわけだ。


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