NewsACT

あなたの暮らしのためになる(?)漫画原作者・猪原賽が発信する中央線ライフブログ

  • 18:51

海なし県埼玉の熊谷で、海の家気分を味わえる居酒屋「秀萬」

当ブログはアフィリエイト広告を利用しています

海なし県埼玉の県北、つまり内陸も内陸にある、熊谷市。

ここには海鮮を安く、大量に食わせてくれる居酒屋がある。


「秀萬」である。
007

ビニールののれんをくぐると、いきなり生け簀があり、割烹着姿のおばちゃんがカニを手にしている。

あれ? あたし魚市場に来たのかしら? と思いながらも奥に進むと、広い上がり座敷になっている。

殺風景な畳の上に、4,5列のテーブル。座布団。

そして壁と天井には、汚れ避けだろうか、画鋲でビニールが一面に敷かれ、土壁にはビールがこぼれても汚れないだろう。

刺身用小皿は発泡スチロール。

ああ、ここはどこかに似ているな。どこってんでもないけど、海の家に来たみたいだな。

そんな既視感に襲われること請け合いである。

海なし県なのにね。


メニューも豪快に海鮮づくしである。

・はまぐり

・ホタテ焼き

・イカ焼き

・海老焼き

・さしみ (え、何の?)

・カニ

等々、乱暴な手書きのメニューで示されている。


しかも値段も安く、来ると驚くが、量も尋常じゃない。




008
はまぐり。630円。

この量で630円だ。




009
「さしみ」はまぐろの赤身のことだった。

これサクをそのまま切って出しただけだろ? 580円。


この時3人で行ったんだが、はまぐりなど数えたら一人あたま7個あった。

それでも1個余ったので、押し付けあった。


そうそう、カニを食いに行ったのだった。

それが冒頭の写真なんだが、一人前2800円。

わりと取るじゃねえかと思うでしょ?

2杯で一人前。2800円。


重ねて書くが、3人で行った。

はまぐりと同じく、押し付けあった。

結果、一人が一杯、もう一杯を二人で分けた。

もくもくと甲羅を剥いては食い、酒を飲む作業。




010
酒は剣菱。塩と共に升でいただく。

毛ガニの足を食い、身をほじり、味噌を舐め、カラになった甲羅に、升から酒を注いで甲羅酒にする。

美味い。

至福。

え、ここ、埼玉なの? 熊谷?

海の家じゃないの? そういえば俺水着じゃねえや。

なんて時間を過ごすと、けっこういい時間。

そっか、ここは埼玉の県北、ほぼ群馬だもんな。

終電も早いよ。


お会計すると、この店は、「おみやげ」をくれる。

何度か「秀萬」に来ているが、必ず帰りに、なぜか、パイナップルまるごとをもらう。

内陸でどこかの浜気分を堪能した上、おみやげは南国気分だ。

そしてこの日も、パイナップルを……と思ったら、

「ごめんなさいね、今日パイナップル切れちゃって……」

いいよいいよ、こんなに胃が満足した上に、いつもおみやげもらっちゃ悪いからさ。

「だから今日は代わりに……」


……みかんの缶詰もらった。業務用



秀萬

埼玉県熊谷市筑波3-171

048-523-3443(無休)