- 2012年09月27日22:00
トキワ荘の青春。多くの漫画家が過ごしたアパートは今?
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マンガの聖地といえば、トキワ荘。
手塚治虫、藤子不二雄、赤塚不二夫、石ノ森章太郎……。
多くの天才漫画家を生んだひとつのアパートであり。藤子不二雄Aの自伝的作品「まんが道」と、その続編である「愛…しりそめし頃に… 満賀道雄の青春」(現在もビックコミックオリジナル増刊で連載中)の舞台にもなった。
このアパートは、西武池袋線 椎名町にあった。
西武線沿線に今も漫画家が多く住んでいるのは、当時はストなどで頻繁に交通が止まっていた中、西武線はあんまりストを起こさなかったから……なんて噂もある。
とにかく椎名町周辺は、「まんが道」で描かれたように、若かりし頃の大御所マンガ家達の生活し、遊び、仕事をした場所なのだ。
しかしそのスポットのほとんどは、既に取り壊されたり、廃業してしまっている。
唯一残っているのは、彼らが草野球をした哲学堂公園グラウンドと、冒頭写真の「中華食堂 松葉」くらいだろう。
「松葉」はトキワ荘の漫画家の胃袋を支えた、彼らの心の拠り所。
のれんをくぐり、ラーメンを頼み、昔ながらの味に当時の彼らに思いを馳せるのもいいだろう。
さて、トキワ荘そのものは、というと。
もちろん今現在は建物は無い。
一度改築され、その二代目ともいうべきトキワ荘の看板は、赤塚不二夫が書いたものだったらしいが、そのアパートも既に取り壊され、今では某社の敷地、でしかない。
その会社の敷地入り口に、こんな立て看板がある。
その奥に進み、会社の駐車場と思われる一角には、
これは今年(2012年4月)に建てられたもの。
それまでは、立て看板の先まで進んでも、ただの会社の駐車場でしかなく、聖地巡礼としてやって来ても、ガッカリしないでも無いスポットだったのだが、これでやっと「聖地」らしい場所となった。
また、このモニュメントから遡ること3年、2009年には近所の南長崎花咲公園に記念碑が建てられた。
こちらもトキワ荘の縮小模型であり、その下にはトキワ荘出身の作家達の似顔絵・サインプレートが添えられている。
ずらりと並んだトキワ荘のメンバーの名前。
寺田ヒロオ、藤子・F・不二雄、藤子不二雄A、鈴木伸一、森安なおや、手塚治虫、石ノ森章太郎、赤塚不二夫、水野英子、よこたとくお。彼らがどの部屋に住んでいたか、見取り図まである。
しかしこれ、もう故人となってしまった人が半数以上か……
その記念碑の背後にはトキワ荘近辺の、
トキワ荘があった場所からは少し外れているが、この案内板に来てから、周囲を散策するのもいいだろう。
松葉
東京都豊島区南長崎3-4-11
03-3951-8394
南長崎花咲公園
東京都豊島区南長崎3-9-22
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