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なたのらしのめになる(?)「世界の中野」からマンガ原作者・猪原賽が発信する中央線ライフブログ

  • 22:00

トキワ荘の青春。多くの漫画家が過ごしたアパートは今?

マンガの聖地といえば、トキワ荘

手塚治虫、藤子不二雄、赤塚不二夫、石ノ森章太郎……。

多くの天才漫画家を生んだひとつのアパートであり。藤子不二雄Aの自伝的作品「まんが道」と、その続編である「愛…しりそめし頃に… 満賀道雄の青春」(現在もビックコミックオリジナル増刊で連載中)の舞台にもなった。

このアパートは、西武池袋線 椎名町にあった。

西武線沿線に今も漫画家が多く住んでいるのは、当時はストなどで頻繁に交通が止まっていた中、西武線はあんまりストを起こさなかったから……なんて噂もある。

とにかく椎名町周辺は、「まんが道」で描かれたように、若かりし頃の大御所マンガ家達の生活し、遊び、仕事をした場所なのだ。


しかしそのスポットのほとんどは、既に取り壊されたり、廃業してしまっている。

唯一残っているのは、彼らが草野球をした哲学堂公園グラウンドと、冒頭写真の「中華食堂 松葉」くらいだろう。

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「松葉」はトキワ荘の漫画家の胃袋を支えた、彼らの心の拠り所。

のれんをくぐり、ラーメンを頼み、昔ながらの味に当時の彼らに思いを馳せるのもいいだろう。


さて、トキワ荘そのものは、というと。

もちろん今現在は建物は無い。

一度改築され、その二代目ともいうべきトキワ荘の看板は、赤塚不二夫が書いたものだったらしいが、そのアパートも既に取り壊され、今では某社の敷地、でしかない。




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その会社の敷地入り口に、こんな立て看板がある。

その奥に進み、会社の駐車場と思われる一角には、




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御影石製のトキワ荘モニュメントが建っている。

これは今年(2012年4月)に建てられたもの。



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ディテールも意外に細かい。

それまでは、立て看板の先まで進んでも、ただの会社の駐車場でしかなく、聖地巡礼としてやって来ても、ガッカリしないでも無いスポットだったのだが、これでやっと「聖地」らしい場所となった。


また、このモニュメントから遡ること3年、2009年には近所の南長崎花咲公園に記念碑が建てられた。




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こちらもトキワ荘の縮小模型であり、その下にはトキワ荘出身の作家達の似顔絵・サインプレートが添えられている。

ずらりと並んだトキワ荘のメンバーの名前。

寺田ヒロオ、藤子・F・不二雄、藤子不二雄A、鈴木伸一、森安なおや、手塚治虫、石ノ森章太郎、赤塚不二夫、水野英子、よこたとくお。彼らがどの部屋に住んでいたか、見取り図まである。

しかしこれ、もう故人となってしまった人が半数以上か……


その記念碑の背後にはトキワ荘近辺の、



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マンガの聖地としての椎名町の案内図がある。

トキワ荘があった場所からは少し外れているが、この案内板に来てから、周囲を散策するのもいいだろう。




松葉

東京都豊島区南長崎3-4-11

03-3951-8394


南長崎花咲公園

東京都豊島区南長崎3-9-22