- 2012年09月19日20:00
吉野家の起死回生なるか!?牛焼肉丼食ってみた
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デフレメシの代名詞、牛丼。
そんな現状を打破すべく、吉野家が投入した新商品「牛焼肉丼」。
その値段、480円!
品質の良さとボリュームを背景に、強気の値段設定にした「牛焼肉丼」、お持ち帰りして食ってみた。

これが買ってきた状態。
コチュジャンが付いてますね。

おお、これはまさに、焼肉丼……!
特製タレにからめて焼かれた牛肉と玉ねぎ、ゴマ。

お肉は一口サイズ、ですかね。
コチュジャンをかけていただいてみましたが、なんだろう?
文字通り、見た目通りの「焼肉丼」。
ガッツリ感と、肉の旨さ、タレの甘み、どれも満足なんですが、正直「吉野家が満を持して送る、吉野家の新しい味か?」という感想。
かつてBSE禍に泣いた時、こう来たか! という豚丼の味は衝撃的でした。
(ごぼうが入ってたんですよね、初期の豚丼。賛否両論でしたが、私は好きでした。)
どうしてもウチの味にはアメリカ産が合うんだ! と、かたくなにオーストラリア産を導入しないこだわりの姿勢。
吉野家の歴史で言うと、創業時「お客は肉を食べたくてウチに来てるんだ!」というマーケティングから削ぎ落として来た豆腐やしらたき(※)を、再び復活させる手段に出た「牛鍋丼」の登場も、衝撃的でしたね。
それに比べ、今回の牛焼肉丼……。
美味いですよ? さすがに焼肉感は高く、満足します。
けれど、以上でも以下でもない、いわゆる「焼肉丼」。
今回の「牛焼肉丼」の登場は、あからさまに「東京チカラめし」を意識してると思うんですよね。
出汁で煮込んだ牛肉ではなく、焼いた牛肉をのせる、「焼き牛丼」という新しい姿。
その真実は「焼肉丼」ながらも、肉の形状、豊富なトッピング、そして何より「焼き牛丼」という名前の妙味。
それを提示したチカラめしに正面から対抗し、値段設定も強気。
しかしながら、目新しさを出せていない吉野家の牛焼肉丼。
私は牛丼チェーンといえば吉野家を一番に推します。
デフレ戦争で松屋・すき家に後塵を拝していた時も吉野家に通いましたし、
牛鍋丼はデフレ戦争に「肉を減らしつつ、すき焼き感を増す」戦法で戦う技を駆使して来て、これも私の吉野家定番メニューになりました。
だからこそ、今回の牛焼肉丼は、正直な感想で言うと、「らしくない」後手後手メニュー。
残念です。
これを吉野家が定番メニューとしたいのであれば、画期的なリニューアルが必要なのではないでしょうか……。
吉野家
http://www.yoshinoya.com/
※昔コンビニの廉価版コミックで、「吉野家物語」みたいなものを立ち読みした際の知識。

